豪商小津家の日記第8集 松阪市郷土資料室発刊 江戸大火の惨状記す 三重

【松阪市郷土資料室が発刊した「小津清左衛門長柱日記(八)」】

【松阪】三重県の松阪市郷土資料室はこのほど、江戸時代に松阪木綿で豪商に成長した小津家の十一代当主、小津清左衛門長柱(1811―1876年)の日記を解読、翻刻した「小津清左衛門長柱日記(八)」(B5判132ページ、800円)を発行した。

日記は家督を継いだ翌年の1841年から隠居する1871年まで続いた。江戸時代を代表する豪商の生活資料、幕末から明治維新にかけての商人の記録として「歴史的な価値が極めて高い」(同室)とされる。

第8集の今回は1853年(嘉永六)8―12月と1855年(安政二)1―12月分。1854年分は欠本。口絵に長柱の肖像画を掲載した。

日記には江戸店から大地震と大火の報告が届き、惨状が記述されている。被災者に多額を施行した江戸店支配人伝七は北町奉行から褒美銀をもらった。

また一族の後家から家計が破綻しているので家や土蔵、道具を本家へ差し出すので助けてほしいと懇願され、仕方なく了承している。

産業文化部文化課と同市殿町の市立歴史民俗資料館で販売している。