新型ウイルス 新たに30人感染 県内過去最多 三重

【緊急の記者会見で、感染拡大防止を呼び掛ける鈴木知事=三重県庁で】

三重県は5日、10歳未満―90代までの男女計30人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの新規感染者数としては昨年11月28日の29人を上回り、過去最多を更新。鈴木英敬知事は緊急の記者会見で、大人数や長時間の飲食で感染したとみられるケースが相次いでいるとし、改めて感染防止対策を徹底するよう県民に呼び掛けた。

県によると、新たに判明した感染者は津市で10人、桑名市で6人、いなべ市で3人、鈴鹿市と川越町で2人ずつ、四日市、松阪、伊勢、菰野、多気の5市町で1人ずつ。県外在住者2人の感染も判明した。

6市町の16人は感染者の友人や同居家族らで、濃厚接触者として検査を受けて陽性と判明した。一方、津、鈴鹿、桑名、菰野、伊勢、松阪、多気の各市町と県外の14人は感染経路が分かっていない。

津市と鈴鹿市の30代男性4人は先月30日、友人ら9人で県内の飲食店を利用していた。このうち鈴鹿市の男性会社員が飲食後に訪問した別居家族宅でも、60代男女2人の感染が判明したという。

また、2日に感染が判明した桑名市の50代女性会社員宅であった食事会に参加者した男性3人の感染も判明。食事会は先月下旬、複数回にわたって開かれたといい、県が接触者調査を進めている。

県が措置強化の目安に設定しているモニタリング指標は先月28日以降、4つある全ての項目で基準を上回っている。県は近く開く予定の対策本部員会議で措置強化などの対応を検討する方針。

また、感染が特に拡大している首都圏の1都3県に緊急事態宣言が出された場合の対応も対策本部員会議で検討する方針。1都3県への不要不急の往来を避けるよう要請することなどを想定している。

鈴木知事は会見で、忘年会や同窓会、クリスマス会などの飲食や県内への帰省によって感染が広がったケースが散見されると指摘。「親族や近しい友人らの集まりでも感染する可能性が高い」と述べた。

その上で、食事会の参加者を減らし、少しでも体調に異変がある場合などは参加を控えるよう県民に呼び掛けた。県境をまたぐ移動についても、引き続き「慎重な判断と細心の注意」を求めた。

一方、県内の飲食店に対する時短営業要請は「即座にすることはない」としつつ「飲食によって感染が広がったとみられるケースがあるのも事実。感染状況を注視しながら対応を検討したい」と述べた。