伊勢神宮初詣、にぎわい影潜め 新型ウイルス影響、異例の年明け 三重

【新年を迎え、マスク姿で祈りを捧げる人々=伊勢市の伊勢神宮内宮で】

【伊勢】新年を迎え、三重県伊勢市の伊勢神宮には1日未明から多くの参拝者が初詣に訪れた。一方で、新型コロナウイルスの影響などから例年のにぎわいは影を潜め、異例の年明けとなった。

大晦日の31日深夜、内宮ではマスク姿で参道を歩く人々の姿が目立った。例年、正殿の石段下の参道では年越し参拝に向けて順番を待つ参拝者が長蛇の列を作っていたが、今年は列の長さも短くなり、互いに距離を空けて新年を待つ人々の姿がみられた。

新型コロナ感染拡大防止対策として、境内に毎年設置されていた大かがり火は規模を縮小。内宮前のおかげ横丁も恒例の年越し営業を休止した。近鉄の終夜運転休止に加え、寒波が列島を覆ったことも影響したとみられ、神宮司庁の広報担当者は「こんな雰囲気は初めて」と話した。

伊勢市の無職男性(79)は「昨年はコロナのせいで自由が制限されてつまらない一年だった。早く収まって欲しい」と話した。同じく市内から外宮を訪れた飲食店従業員の女性(32)は「昨年は環境が変わって激動の一年だった。早く収束して伊勢がもっと盛り上がってくれたら」と話していた。

神宮司庁によると、昨年の伊勢神宮内宮、外宮の総参拝者数は553万7811人(前年比419万1805人)で、過去3番目に多かった令和元年から半減。平成以降では3番目に少ない数字となった。今年の三が日の参拝者数については「見通しがつかない」としている。