大かがり火、新年の無事祈る 伊勢神宮、コロナ対策で規模縮小 三重

【勢いよく燃え上がる大かがり火を囲む人々=伊勢市の伊勢神宮外宮で】

【伊勢】三重県伊勢市の伊勢神宮内宮と外宮で31日夜から新年1日早朝にかけて、恒例の大かがり火がともされ、多くの参拝客が暖をとりながら新年を迎えた。

全国の崇敬者でつくる奉仕者団体「日本青伸会」が昭和21年から、無病息災や1年の無事を祈願して毎年恒例で実施。今年は新型コロナウイルスによる感染症の影響で、例年より設置箇所を半分に減らすなど規模を縮小して実施した。

日が落ちた午後6時ごろ、たいまつを手にした白装束姿の奉仕者らが神宮林の間伐材を使って組み上げた薪に点火。参拝客らは勢いよく燃え上がるかがり火を囲み、暖を取ったり餅を焼いたりして思い思いの年越しを過ごしていた。

料理旅館業を営むという伊勢市の女性(63)は「耐えた1年だった」とこの1年間を振り返った。新型コロナの影響で3月から9月にかけて営業を自粛した一方、家族と過ごす時間は増えたという。「この先どうなるかは分からないが悪いようには考えないようにしている。見る人に頑張ろうという気持ちを与えるためにもオリンピックは中止しないでほしい」と話していた。