桑名市長「事業者におわび」 漁協前組合長恐喝未遂事件 謝罪会見、市が関与 三重

【桑員河川漁協前組合長の恐喝未遂事件を受け、被害業者に謝罪する伊藤市長=桑名市役所で】

恐喝未遂などの罪に問われ、一審で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決を受けた桑員河川漁協(三重県東員町)前組合長、川﨑幸治被告(61)=控訴中=の事件に桑名市が関与したことを受け、伊藤徳宇市長は25日、市役所で臨時記者会見を開き「被害に遭われた事業者、市民に心からおわび申し上げる」と謝罪した。

判決によると、川﨑被告は平成30年11月と昨年4月、東員町の漁協事務所で、桑名市内で宅地開発工事を計画していた不動産会社の社長らに対し、工事を承諾する見返りに現金200万円と自身が勤める川﨑建設などを下請けとして参入させるよう強要した。

不動産会社の社長らは公判で、開発工事の許可を行う市の担当者から漁協の承諾を得るよう求められ、川﨑被告に面会したと供述し、地裁はその主張を事実と認定。その上で、濵口紗織裁判官は「被告は事実上、開発工事の承諾ができる立場だった」と指摘した。

一方、伊藤市長は会見で「漁協の承諾を得るよう業者に求めた認識はない」と述べた。ただ、判決で市が業者に漁協の承諾を得るよう求めたことが認定されたことを重視し、被害業者への聞き取りを「速やかに」行う考えを明らかにした。その上で、伊藤市長は聞き取り結果を踏まえて市の対応を検証し、事務手続きの何が問題だったのかを改めて発表すると明言した。

事件を受け、市は公共工事や民間の開発工事を問わず、協力金名目の金銭要求や下請け強要を禁止する。市暴力団排除条例を改正するか、新たに条例を設ける。罰則条項を盛り込むことも検討し、来年の3月議会への上程を目指す。