鈴鹿高専 荏原風力機械、一般公開へ 試験用配管に風神雷神図 三重

【鈴鹿】三重県鈴鹿市高岡町の送風機製造メーカー荏原風力機械(長岡一宏社長)は24日、同社敷地内で、試験用配管に風神雷神の絵を描いたオブジェの除幕式を開き、完成を祝った。同社の夏祭りなど、地域開放イベント時に合わせて一般公開する予定。

オブジェに使用した試験用配管は長さ13メートル、直径3・5メートル。同社最大級の大きさで、数年使用することなく駐車場に保管してあった。

同社は風を専門に扱う製品を製造していることから、試験用配管を活用し、「風神雷神」をテーマにしたオブジェの制作を決めた。制作は社会貢献活動の一環として、普段から交流がある鈴鹿高専の美術部に依頼した。

デザインは、グループ会社の荏原製作所創業者が設立した私設美術館畠山記念館(東京都)で所蔵する酒井抱一の「風神雷神図」を模写。

配管のさび落としや下地塗装、足場の設置などを同社が実施し、美術部に所属する2―5年生の部員9人が10月から約2カ月かけて描き上げた。

除幕式には約40人が出席。完成した作品を前に、長岡社長は「美術部のみなさんの確かな技術と細部までこだわる姿勢に感銘を受けた。我々も熱い心で仕事を続けたい」とあいさつ。

材料工学科3年の須崎佳祐部長(18)は「部員の熱意と会社のみなさんの協力で実現することができた」と話した。

来年度は近隣の四日市農芸高の生徒による風神雷神をイメージした日本庭園の設置を計画している。