
【鈴鹿】新型コロナウイルス感染症に関連した差別や偏見などをなくす「シトラスリボンプロジェクト」の取り組みに賛同する三重県の鈴鹿市は24日、同市役所で市職員手作りのシトラスリボンストラップ151個を配布し、来庁者に「全ての人に思いやりと優しい心を広げていこう」と呼び掛けた。
同プロジェクトは愛媛県の有志団体が発案。愛媛特産のかんきつにちなみ、シトラス色のリボンを専用モチーフとして活用し、啓発活動をする。
市は、コロナ禍の差別だけはなく、あらゆる差別をなくすことを目的に、同プロジェクトへの賛同を同日の取り組みで表明した。
この日は、末松則子市長をはじめ市職員15人が参加。感染症対策として、3色の水引を叶結びにした「シトラスリボン」をそれぞれが籠に分けて持ち、声を掛けながら来庁者に配った。
婚姻届を提出に来たという伊藤慎吾さん(27)、里枝さん(29)夫妻=同市平田東町=は、末松市長から趣旨説明を受け、ストラップを一つずつ手に取った。
慎吾さんは「身近にないので実感はないが、意識していきたい」、里枝さんは「考えるきっかけになるのでいい取り組みと思う」とそれぞれ話していた。