カルテ改ざんで起訴 津地検、三重大元准教授

三重大付属病院(三重県津市)の麻酔科医が電子カルテを改ざんした事件で、津地検は23日、同市、同病院元准教授、境倫宏容疑者(48)=懲戒解雇=を公電磁的記録不正作出・同供用の罪で起訴した。地検は認否を明らかにしていない。

起訴状などによると、境被告は今年2月中旬から3月下旬までの間、25回にわたり、同病院で、手術で患者に使用していない薬剤「オノアクト」を使用したかのように電子カルテを書き換えたとされる。

同病院は9月、境被告が平成30年4月から今年3月まで、電子カルテを改ざんし、診療報酬を不正に請求していたことを明らかにした。改ざんは約2200回に上り、不正請求の総額は2800万円余りという。

境被告は同病院の第三者委員会の調べに、上司である臨床麻酔部の男性元教授=退職=が推奨するオノアクトを積極的に使用しているように装うため、カルテを改ざんし始めたと説明。オノアクトを製造・販売する小野薬品工業(大阪市)からの金銭の授受は否定したという。地検は捜査を続けている。