三重県知事「正解ない中、歩んだ1年」 年内最後の定例会見 来年は国体やサミット注力

【定例記者会見で、今年の出来事を振り返る鈴木知事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は23日に開いた年内最後の定例記者会見で今年の出来事を振り返り、新型コロナウイルス感染症の対応について「正解がない中で歩む一年だった」と語った。来年は新型コロナの対策に加え、三重とこわか国体・とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)や太平洋・島サミットの準備に注力する考えを示した。

鈴木知事は新型コロナによる死者に哀悼の意を示した上で、感染者への偏見や差別で「あつれきや分断が起こった」と指摘。「来年は県民が少しでも落ち着いて明るい一年を迎えられるようにしたい」と述べた。

県庁でクラスター(感染者集団)が発生したことには「心苦しく、重く受け止めている。現在は皆が退院した」とした上で「業務に穴を開けたことは間違いない。仕事で県民にしっかり返していく」と語った。

来年の三重とこわか国体・とこわか大会は「開催が確定したことへの喜びと共に、コロナ禍初の両大会で身の引き締まる思い」と述べた。太平洋・島サミットも「万全の準備をしなければならない」と語った。

このほか印象的だった出来事として、安倍晋三首相の辞任と菅義偉首相の就任を挙げた。政府のIT総合戦略本部で委員に就任したことや急性虫垂炎で入院したことなど、自らの一年も振り返った。

来年に向けては「オードリー・タン(台湾のデジタル担当大臣)が好きな詩」として「全てのものにひびがある。そして、そこから光が差し込む」を引用して「光が差し込む突破口を探したい」と語った。