高齢者虐待215件 県内昨年度 相談、通報は437件 三重

三重県は22日、県内で令和元年度中に発生した高齢者虐待の調査結果を発表した。市町が認定した高齢者虐待は前年度と比べて3件増の215件で、2年ぶりに増加したもののほぼ横ばい。相談や通報の件数は82件減の437件だった。

高齢者虐待防止法に基づき、平成18年度以降の調査結果を毎年公表している。虐待認定は21年度の372件をピークに減少していたが、26年度以降はほぼ横ばいの傾向が続いている。

認定件数のうち、206件は家庭、9件は老人ホームなどの介護施設で発生。家庭で虐待を受けた217人のうち、女性が約7割の158人だった。虐待をしたのは息子が88人と最も多かった。

家庭内で発生した虐待の相談や通報をしたのは412人。このうち介護支援専門員・介護保険事業所職員が144人と最多で、全体の35・0%を占めた。市町行政職員、警察が続いた。

県長寿介護課は、新型コロナウイルス感染症の影響で本年度は介護支援専門員らの訪問が難しいことから「事業所やケアマネージャーが電話して家庭内の様子を確認することで虐待を防ぎたい」としている。