全員全力で記録更新を 津商支える男子部員 全国高校駅伝あす号砲 三重

【校内グラウンドで走り込む津商業の選手ら=津市内で】

全国高校駅伝(男子7区間42.195㌔、女子5区間21.0975㌔)は日、たけびしスタジアム京都(京都市西京極総合運動公園陸上競技場)を発着点に行われる。女子県代表の津商は混戦になった11月の県高校駅伝を1時間15分49秒で制して2年ぶり11回目の出場。「男子を含め(陸上競技部長距離ブロック)人全員の総合力が勝因」と語る3年生の畑遥伽主将は、都大路の目標の県高校記録(1時間11分34秒)更新に向けて「全員が全力で万全の準備を」と力を込める。

ペース走の時間、女子部員と一緒に走るのは長距離ブロック唯一の2年生男子、宮上拓也君。高校から長距離を始め5000㍍の持ちタイムは現在17分10秒台。駅伝では控え場所でのテント設営など担当し、裏方としてチームを支えている。

津市内の中学時代は陸上競技以外のスポーツをしていた。高校でも体を動かしたいと県内屈指の女子駅伝強豪の陸上競技部に入部。当時長距離専門の男子部員はおらず「男子1人で大丈夫」(畑主将)などの周囲の戸惑いをよそに女子部員に混じって練習を続けた。

今や女子部員にとって最適の練習パートナー。もともと800㍍などの中距離が専門の3年生、山﨑そよか選手は今年3000㍍で県内高校女子ランキング4位に入るなど長距離でも急成長。月の県高校駅伝は5区間中最長(6㌔)の1区を担い、1位から9秒差の2位でつないで王座奪還に貢献した。レース後「練習で引っ張ってくれたおかげ」と宮上君に感謝した。

黙々と練習する姿も良きお手本だ。畑主将は「(宮上君は)皆の練習が終わっても1人で練習している。刺激を受ける部員は多い」と話し、「男子は駅伝をしたくてもできない。自分たちが都大路で頑張ることで男子部員にも勇気を与えたい」と決意を新たにする。

入部当初、練習の合間にコミュニケーションをとる相手がおらず孤独に感じたという宮上君も「気さくに話しかけてくれたので次第に溶け込めた」と先輩らの気遣いに感謝する。3年生の集大成の場の都大路に向けて「先輩たちが力を出し切れるようしっかりサポ―トする」と誓っている。