奇祭「ヤーヤ祭り」の練りは中止 尾鷲、コロナ禍で簡素化 三重

【来年2月のヤーヤ祭りについて発表する武田会長(中央)と加藤宮司(右)ら=尾鷲市北浦町の尾鷲神社で】

【尾鷲】三重県尾鷲市北浦町の尾鷲神社は18日、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、来年2月に実施する奇祭「ヤーヤ祭り」を簡素化し、関係者で一部の神事のみ執り行うと発表した。これにより、白装束姿の男衆がぶつかり合う呼び物の「ヤーヤ練り」などは中止する。神社によると、練りを中止するのは、昭和天皇の崩御のため実施されなかった平成元年以来という。

豊漁と豊作を祈るヤーヤ祭りは300年以上続くとされ「ヤーヤ」は合戦時に武士が発した「やーやー我こそは」の掛け声に由来する。毎年、2月1日―5日の日程で執り行われている。

祭りの開幕を告げる神事「扉開きの儀」は、例年、300人ほどの男衆が神社に集まるが、役員関係者約30人で実施する。最終日の「大弓の儀」は、子どもの参加を見送り、大人が代役を務める。

氏子総代会の武田勇生会長(84)は「新型コロナで人が集まるのは問題と考えた。神事のみの祭りは寂しい」と語った。

加藤守朗宮司(59)は「尾鷲を代表する祭りが完全にできないのは残念。コロナが収まれば従来通りのヤーヤ祭りを引き続きやっていきたい」と話した。