紀北町の文学碑を紹介 海山郷土資料館で企画展 三重

【紀北町にゆかりのある作家らの文学碑を紹介する企画展=紀北町中里の海山郷土資料館で】

【北牟婁郡】三重県紀北町に建立されている文学碑を紹介する企画展「石に刻んだ想い 紀北町の文学碑展」が同町中里の海山郷土資料館で開かれている。27日まで。午前9時―午後4時半。月曜と祝日は休館。

資料館の家崎彰主事(68)によると、町内には同町にゆかりのある作家や歌人ら11人の文学碑が計13基建立されている。

「檸檬」などの代表作で知られる作家・梶井基次郎(1901―1932年)は、今から百年前の大正9年8月から同年9月半ばまで、同町上里の上里小学校で教師をしていた姉を頼って同町上里で病気療養した。この縁から、小説「城のある町にて」の一節が刻まれた文学碑が上里小の校庭に建てられている。

このほか町内には、民俗学者・折口信夫(1887―1953年)が紀伊半島を一周する旅行へ出かけた際、大台町の山中で2日間さまよったことにちなむ歌碑や、紀北町長島を何度も訪れた俳人・山口誓子(1901―1994年)の句碑などが建っている。

家崎主事は「紀北町には昔から、俳句や短歌といった伝統が続いていることを知ってもらいたい」と話す。