鈴鹿市 乗合ワゴンで地区内結ぶ 一ノ宮で実証実験、来月からスタート 三重

【来月から一ノ宮地区で始まる新たな交通システムについて説明する末松市長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の一ノ宮地区で令和3年1月25日から、少子高齢化に向けた新たな交通システムの実証実験として、13人乗りの大型ワンボックス車両を使った乗合ワゴン事業を始める。期間は2年間で、本格導入に向けた利用状況などのデータを取る。末松則子市長が10日の定例記者会見で発表した。

車両は三重交通が所有し、11人乗車できる。市が三重交通に業務委託し、同地区の一ノ宮町、池田町、高岡台、池田団地と市役所を結ぶ約13キロの区間を約1時間かけて運行。21カ所の停車地には地元の病院やスーパー、鈴鹿市駅が含まれる。重複箇所もある。平日だけ1日3往復。運賃は1乗車200円。本年度の事業委託料は253万円。

市内には鉄道駅やバス停から1キロ以上離れた交通空白地域が7地区あり、そのうち65歳以上の高齢化率が最多の一ノ宮地区で事業実施を決めた。同地区の人口6700人のうち65歳以上は1252人。

運行に向け一ノ宮地域づくり協議会が主体となり、2月から地区全体で経路やバス停の場所など協議して具体的な運行計画を検討してきた。

末松市長は「市の高齢化率も上がっており、買い物や通院がしにくくなっている人が増えてきた。バスを使ってできるだけ自力で外に出る機会に役立ててもらえれば。みなさんの意見を聞いて市内全域に波及していきたい」と述べた。