南三重への大学誘致に意義 松阪市議会で市長答弁 三重

【松阪】三重県の松阪市議会は8日再開し、六議員が一般質問した。大学誘致を巡り、津市が設置する三重短期大学(津市一身田中野)の4年制大学化を提案した濱口高志議員に対し、竹上真人市長は人口流出が激しい南三重地域への大学設置に意義があり、「短期大学の4年制化とは議論が違う」と話した。

昨年度の県内の4年制大学進学者数に対する県内7大学の総定員数はその39・6%で全国最下位レベルにあり、進学者の8割が県外に流れた。鈴木英敬知事は9月17日の県議会本会議で「感染症の影響で人々の関心が地方に向き始めているこの機会に、県立大学設置の是非の検討に着手したい」と表明している。

同じく最下位レベルの長野県は平成30年4月、県立短期大学(長野市)を4年制化した県立大学を新設しており、濱口議員は「大学誘致は三重短大の4年制化の方が早いと思う」と質問した。

竹上市長は「話の大本はコロナ後の東京一極集中の是正で、ピンチをチャンスに変えていく事業。松阪市以南の南三重地域の人口流出が非常に激しく、そこに県立大学をつくることに大きな意義がある」と指摘し、「三重短大の所在地は南三重でない。短期大学の4年制化とは議論が違う」と述べた。

竹上市長は平成27年10月の市長選で大学誘致を公約に掲げ初当選している。