来年度当初予算 県各部局、8183億円要求 10.5%増、過去最高 三重

【ぶら下がり会見で、予算要求への所感を述べる鈴木知事=三重県庁で】

三重県は7日、来年度当初予算に対する各部局の要求状況を発表した。一般会計の要求額は約8183億円。新型コロナウイルス感染症の対策費が膨らみ、記録が確認できる平成13年度以降で最高額となった。

県によると、要求額は前年度当初予算比で10・5%(776億円)の増加。このうち、新型コロナの対応に当たる医療保健部は、前年度より398億円(42・4%)増の1336億円を要求した。

新型コロナウイルス関連では、各部局が107件の事業を計画し、総額で503億5900万円を要求している。このうち病床の確保をはじめとする防疫対策事業が378億3800万円を占める。

三重とこわか国体・三重とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)の開催費には89億3千万円を要求したが、感染拡大防止を目的に式典会場を変更したことなどから、8億円程度が削減される見通し。

ただ、両大会に3年間で投じた総額は競技力向上の費用を含めて119億で、先催県の平均を2億円ほど上回る。両大会局は「大会の感染症対策に加え、消費税率の引き上げが総額を押し上げた」としている。

一方、企業の業績悪化によって税収は大幅に減少する見通し。臨時財政対策債や財政調整基金で賄っても前年度比で77億円程度は減少する。要求の総額は歳入の見込みを259億円上回っている。

鈴木英敬知事は7日のぶら下がり会見で、過去最高額となった予算要求について「コロナ禍を乗り切り、県民生活の安全や安心を作りたいという担当部局の積極的な要求だったのだと思う」と述べた。

その上で「県税収入をはじめとした歳入は、大変に厳しくなると予想される。まずは事業をしっかり精査し、国の事業も活用するなど、あらゆる手段を講じて必要な施策ができる予算にしたい」と語った。