津 半泥子の拠点「千歳山荘」紹介 総文ギャラリーで企画展 三重

【川喜田半泥子が千歳山荘和館で使用した建具が並ぶ会場=津市一身田上津部田の県総合文化センター第2ギャラリーで】

【津】三重県津市出身の実業家で芸術家の川喜田半泥子(明治11―昭和38)が拠点とした千歳山荘を紹介する展示「半泥子のワンダーランド千歳山荘」が3日、同市一身田上津部田の県総合文化センター第二ギャラリーで始まった。千歳山荘にあった建具や半泥子作の茶道具など約30点と、写真や解説のパネル約50点を展示している。9日まで。入場無料。

千歳山荘は津市垂水の千歳山に半泥子が設け大正4年から作陶や交流の拠点とした場所。敷地面積は約5万2千平方メートルあり平成20年に川喜田家から津市に寄贈されている。

同展はかつて敷地内にあり、戦時中に移築された和洋館の復元を目指し活動する「千歳山の文化遺産を継承する会」(130会員)と津文化協会が開催。

会場には山水のふすま絵や花が描かれた杉戸など和館にあった建具や洋館の棟飾りなどのほか掛け軸や茶わんなど半泥子作品でしつらえた茶室を展示。現在の千歳山に残る日時計や壁泉の写真パネルもある。

県内の作家44人によるチャリティー展もあり絵画や立体151点を販売。売り上げの半分が同会に寄付される。

同会の辻本當事務局長(84)は「現在県外に保管されている建築部材で復元は可能だが5億円以上かかる。行政だけでなく市民含めて理解を深め津市の文化の拠点にしたい」と述べた。