南伊勢町 大イチョウをライトアップ 廃校になった小学校で 三重

【ライトアップされた大イチョウ=南伊勢町伊勢路の旧穂原小学校で】

【度会郡】平成26年に閉校となった穂原小学校=三重県南伊勢町伊勢路=のシンボルとして知られる大イチョウが、同校の卒業生らでつくる「大銀杏を大切にする会」によって、初めてライトアップされた。12月中旬まで(イチョウの葉が落ちたら終了)。点灯時間は午後5時半―午前0時。

同校は明治20年に清輝尋常小学校として開校し、同33年には穂原小学校に名前を変更。児童数の減少に伴い、平成26年に127年の歴史に幕を閉じた。グラウンドにある大イチョウは3階建ての校舎よりも大きく、樹高20メートル、樹幹囲3・52メートルで推定樹齢は約400年。「オハツキイチョウ」という珍しい品種で、平成9年に町天然記念物に指定された。

同会代表の庄下真史さん(34)ら有志が廃校になり雑草が生えて荒れ放題だったグラウンドを見て、「このまま廃れさせてはいけない」と草刈りを行い、同会を発足させた。その後、他の卒業生や地元の人ら40人が協力。半年以上かけてグラウンドや校舎周辺の草を刈ってきれいにし、ライトアップができるようにした。

点灯時間になると、口コミや会員制交流サイト(SNS)などでライトアップを知った人らが次々と訪れ、設置されたベンチに座って黄金色に輝く巨木を眺め、スマートフォンで撮影を楽しんでいる。

庄下さんは「イチョウの葉を集めて焼き芋大会をしたり卒業前に木に登らせてもらったりたくさんの思い出がある。この木は穂原の財産だと思うので大切に守っていきたい」と話した。