鳥羽 地域食堂がオープン 「相席キッチン」 子どもから高齢者まで気軽に 三重

【オープンした地域食堂「相席キッチン」で食事をする参加者ら=鳥羽市松尾町の「暮らしのすてっぷ」で】

【鳥羽】三重県鳥羽市松尾町のデイサービス施設「暮らしのすてっぷ」で30日、子どもから高齢者までが気軽に集える地域食堂「相席キッチン」がオープンした。事前に申し込んだ40人が参加。新型コロナウイルス感染予防対策として、二交代制で食事を楽しんだ。

参加者に無料で食事を振る舞い、多世代交流できる居場所づくりを目的に、同施設やサービス付き高齢者向け住宅を運営する「いやしの心」と、同住宅に食材を提供する松阪市中道町の食品製造会社「やまぶん」(水野健史代表)が連携し、準備を進めてきた。

いやしの心の取締役、杉浦徹さん(33)によると、「介護にはどうしても暗いイメージがあるので実際に来てもらい、そのイメージを変えたい」と考え、施設内に駄菓子屋を開くなど地域交流を図っているという。地域食堂でも、施設の入所者が実際に食べている食事を参加者に提供し、身近に感じてもらおうと水野代表(46)に協力を呼び掛けた。

「やまぶん」の商品は、真空パックした食材を低温で長時間加熱する「真空調理法」で柔らかくおいしく仕上げるのが特徴。初日のメニューも両者が相談し、鶏肉をトマトソースで4時間以上煮込んだ「チキンチャップ」をメイン料理に、カボチャの煮物、マカロニサラダなど6品に決めた。

この日は、テーブルに透明の仕切り板を置き、訪れた家族らは検温や消毒をして参加。午後5時半から食事が始まると、おしゃべりをしながらおいしそうに味わっていた。

息子と2人で参加した鳥羽市松尾町の田中美香さんは「こういう取り組みは地域の人といろんなつながりができていいと思う。子どもも喜んでいるので感謝している」とにっこり。杉浦さんは「今後も定期的にやっていきたい。施設には看護師や介護福祉士などもいるので気軽に相談できる場になれば」と話した。