鈴鹿ロボケアセンター 装着型サイボーグを無償貸与 鈴鹿市と協定 三重

【装着型HALを腰部に着用し、土のう袋を持ち上げる末松市長=鈴鹿市役所で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市と同市南玉垣町の鈴鹿ロボケアセンター(安永好宏社長)は1日、同市役所で、災害時の救援や復旧作業時に市職員が使用する作業支援用の装着型サイボーグ「HAL」を同社が市に無償貸与する協定を締結した。自治体での協定締結は、全国で初めて。

災害支援物資の運搬や復旧作業の負担軽減を図るのが狙い。

HALは親会社のサイバーダイン(茨城県つくば市)が開発。人間の生体信号を感知して動くサイボーグ型ロボットで、人体に装着することで、身体機能の改善などに効果がある。市では障がい者の歩行訓練や介護職員らの負担軽減に活用されている。

災害時に無償貸与を受けるのは、物を持ち上げる時や運ぶ時の腰部への負担を軽減する「腰タイプ」。平成30年の西日本豪雨や今年の九州豪雨での復旧作業などの現場で活動実績があり、市が無償貸与を申し入れた。貸与台数は被害状況により変わる。

協定締結式には末松市長、安永社長が出席。末松市長は「今後は災害復旧の現場においても最先端の機器をうまく導入、活用しながら対応していくことが求められる」とあいさつし、2人は協定書に署名した。

協定締結後、安永社長は「開所当時から市と二人三脚できた。非常時に恩返しができれば」と話した。

デモンストレーションでは、末松市長らが実際に着用して15キロの土のう袋を持ち上げ、効果を体感した。