須賀利町の町を振り返る 尾鷲で企画展、廃校前の様子も 三重

【遠洋漁業船の大漁旗などが並ぶ展示場=尾鷲市向井の県立熊野古道センターで】

【尾鷲】三重県尾鷲市の飛び地にある須賀利町に焦点を当てた企画展「廃校 須賀利の町がかがやいていた」が、同市向井の県立熊野古道センターで開かれている。来年1月17日まで。大みそかと元日は休み。

須賀利町は、昭和57年に県道202号が開通するまでは「陸の孤島」と呼ばれており、須賀利港と尾鷲港を結ぶ巡航船が、住民の足として運航していた。

かつてはハマチやタイの養殖が盛んで昭和30年には1359人が暮らしていたが、今年4月現在、人口は206人に減少。明治8年9月に創立の須賀利小学校は平成13年3月に休校となり、昭和22年4月に創立の須賀利中学校も平成9年3月に休校となった。

企画展では、子どもや保護者たちでにぎわう小中学校の運動会や映画やドラマの撮影の様子を写した写真パネル、遠洋漁業船の大漁旗、平成24年に廃止となった巡航船の運賃表などを展示している。

企画展に訪れた同市の仲重信さん(87)は、須賀利中の閉校式に当時の市教育長として出席した。仲さんは「今昔の様子がよくわかり、時の流れを感じる」と話し、「学校がなくなるのは地元の人にとってさみしいことだったと思う。統合をプラスに捉えてもらい保護者たちに理解してもらった」と振り返った。

企画したセンターの村田晶久さん(64)は「須賀利のいきいきしていた時代を思い出して元気になってもらいたい。また、廃校と地域の関係を考えてもらうきっかけとなれば」と話した。