ヨット・トップ選手のラジアル 黒田(津工高)レーザー全日本初V 三重

【裏面に歴代優勝者の名前が記された記念の盾を掲げる黒田浩渡(津工高)】

ヨットのレーザー級全日本選手権大会が21日から23日まで津ヨットハーバー沖で開かれ、五輪女子日本代表も出場したラジアルクラスは津工業高校2年の黒田浩渡(17)が初優勝した。来年同じ会場で開催の三重とこわか国体で活躍が期待されている男子高校生は「世界レベルの技術のある選手に勝てたことは自信になる」と手応えを感じている。

1人乗りの女子五輪種目。男子五輪種目のレーザー級に比べて帆の面積が小さく、女子以外にユース世代、小柄な男性も多く取り組んでいるという。コロナ禍で国内外の多くのレースが中止に追い込まれたこともあり、感染対策を取って行われた今年の全日本選手権は東京2020オリンピック女子日本代表に内定している土居愛実選手(アビーム)を始め国内トップ選手も多くエントリーした。

不規則な風のため期間中成立したのはわずか3レースだったが、そのすべてで1着となり優勝。1ポイント差の2位に土居選手が入った。直接対決したレースでは得意とする強風にも恵まれ、181センチの体格を生かしてスタート直後から有利に展開。2017年世界選手権で日本女子初の銅メダルを獲得した土居選手の技術で追い上げられながらリードを守り切った。

大阪府茨木市出身。小3から一人乗りのヨットを始め、中学時代から国内レースで上位入賞を重ねている。中3からは各クラスで世界ユース選手権の日本代表に選出。中学卒業後は、学校からヨットハーバーまで「自転車で10~15分」の練習環境にも惹かれて津工業に進学。今まで敬遠していた陸上のトレーニングにも励み、苦手とする軽風域の動作にも自信持てるようになった。来年の目標に世界選手権入賞を掲げ、地元国体では「優勝したい」と意気込んでいる。