桑名市長に伊藤氏3選 2新人を大差で破る 三重

【当選を決め万歳する伊藤氏(前列右から2人目)ら=桑名市繁松新田で】

【桑名】任期満了(12月18日)に伴う三重県の桑名市長選は29日投開票され、現職の伊藤徳宇氏(44)=自民・立民・公明県本部推薦=が、新人で前県議の倉本崇弘氏(44)、新人で政治団体「若者主役党」代表の三林幸樹氏(34)を大差で破り、3期目の当選を果たした。

当日有権者数は11万4009人(男性5万5772人、女性5万8237人)で、投票率は前回(37・97%)に比べて7・46ポイント増の45・43%だった。

伊藤氏は午後11時ごろ、同市繁松新田の選挙事務所で当選の一報を聞き、支持者らと握手を交わして万歳。「2期8年のまちづくり、行財政改革の取組に一定の評価をいただけた。ここから桑名をより前に進めるために精一杯努力する所存。まずは命と暮らしを守るために全精力を注ぎ、稼げる町にしてサービスを向上させ、命を守る取組を前に進めてまいりたい」と3期目の決意を語った。

コロナ対策、子育て・教育支援、稼ぐ改革の是非などが主な争点となった。伊藤氏は推薦を受けた自民、立憲民主、公明系の県議、市議らの支援を受けて大規模な選挙活動を展開。若さと2期8年の実績、コロナ対策、安定した財政基盤の確立などを訴えたことで、得票につながった。

倉本氏は県議の経験も生かした新たな価値創造、市民満足度の向上、地域分権などを訴えたが及ばなかった。

三林氏は定期テスト廃止・小中一貫校の職業体験施設化などを軸とした教育再生、若者への投資などを訴えたが届かなかった。

■解説 ― 「稼ぐ改革へ」 問われる手腕■
 3人が立候補した桑名市長選は、現職の伊藤徳宇氏(44)が新人2人を退け、3選を果たした。市民は伊藤氏の2期8年の実績に一定の評価を下し、伊藤市政「継続」を選択した。

伊藤氏は、自民、公明、立憲民主、医師会、連合みえ、地元自治会など200以上の団体からの支援を受けて万全の体制で選挙戦を展開し、新人候補の追い上げを許さなかった。

伊藤氏は選挙戦で、前回に続いて「若さと実績」を前面に打ち出し、市総合医療センター開院や桑名駅東西自由通路完成など重点課題での成果を訴えた。

公約に掲げる新型コロナウイルス対策と総合計画の着実な推進には安定した財政基盤の確立が必須と強調。まずは東名阪自動車道の大山田PAのスマートインターチェンジ化に取り組み、さらなる企業誘致を進めるとした。

3期目のキーワードに掲げる「削る改革から、稼ぐ改革へ」のシフトや、必要性を強調する行政のデジタル化加速を実現できるか、またその前提として根本的な問題である対外的な市の信用を取り戻し、犯罪とは無縁の行政運営を実現できるか、伊藤氏の手腕が問われる。