三重で最多の29人新型ウイルス感染 「東京、名古屋訪問避けて」

【緊急の記者会見で感染防止対策の徹底を呼び掛ける鈴木知事=県庁で】

三重県は28日、10代―90代の男女29人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの新規感染者数としては過去最多。警察学校(津市)では新たに10人の感染が判明し、県はクラスター(感染者集団)と認定した。新型コロナの患者対応に当たった看護師も感染。鈴木英敬知事は、東京都と名古屋市で営業時間短縮要請が出たエリアへの不要不急の訪問を避けるよう呼び掛けた。

県によると、新たな感染者は津市で11人、鈴鹿市で5人、東員町で4人、桑名市で3人、伊賀市と菰野町で2人ずつ、四日市市で1人。群馬県から出張で来県していた40代男性会社員の感染も判明した。

津市の10―20代男女10人は警察学校に在籍する巡査で、同僚2人が感染したことを受けた検査で陽性と判明。同校の感染者は12人となった。他に検査を受けた同僚や教官ら75人は陰性だった。

12人のうち最も早い発症は11日だったといい、県は学校内で感染が広がったとみている。感染者らが研修で訪れていた津署や鈴鹿署などでは、新たに45人の警察職員が検査を受ける見通し。

桑名市総合医療センター(同市寿町3丁目)で勤務していた40代の女性看護師は26日から頭痛や全身倦怠(けんたい)感などがあり、この日に受けた検査で陽性と判明した。現在も症状があるという。

この看護師は入院病棟で新型コロナウイルス感染者の治療に当たっていた。同僚ら26人の検査結果は陰性。県は「感染の可能性がある行動歴はなく、業務中に感染した可能性は否定できない」としている。

クラスターの発生が確認されていた東員病院(東員町穴太)では、新たに入院患者2人と看護師1人の感染が判明。うち2人に発熱などの症状がある。この病院で判明した感染者は18人となった。

鈴鹿市の飲食店で確認されていた会食のクラスターでも、新たに同店で勤務する男女3人の感染が判明。3人に症状はない。このクラスターに関連する感染者は利用客5人を含めて12人となった。

鈴木知事は緊急の記者会見で「大人数や長時間の会食は注意力が低下し、マスクを外す時間が長くなる」とし、少人数、短時間で飲酒は適度な量とし、少しでも体調が悪い場合は参加しないよう呼び掛けた。

さらに、旅行需要喚起策「GoToトラベル」の適用除外となった札幌、大阪両市に加え、名古屋市や東京都で飲食店などが営業時間短縮の要請を受けたエリアへの不要不急の訪問を避けるよう求めた。

県内の感染状況については「新規の感染事例や感染経路不明のケースが多いわけではないが、病院や食事会、警察学校などでクラスターが発生し、大変に強い危機感を持っている」などと語った。

県内での営業時間短縮は「対策に不備があったり、長時間営業でクラスターになったりしてはいない」とし、現時点で要請の予定はないと説明する一方で「今後の感染状況によってはあり得る」と語った。