伝記小説「西郷どんの弟―」発行 奈良のひ孫・山内さん、従道の生涯描く

【発刊された「西郷どんの弟 西郷従道」】

西郷隆盛の弟で、後に海軍大将になるなど明治政府の要職を歴任した西郷従道(1843―1902年)の伝記小説「西郷どんの弟 西郷従道」(A5判、188ページ)を、従道のひ孫にあたる奈良市の画家、山内大童氏(67)がこのほど発刊した。

山内氏は、隆盛に比べ従道に関する著書が少ない状況を踏まえ、誰でも気軽に読んでもらえるようにと同書を執筆。従道に関するエピソードを基に幼少期から亡くなるまでの生涯を、青少年にも分かりやすく描いた。表紙絵も同氏が手がけた。

西郷従道は幕末・明治期の軍人、政治家。兄隆盛と共に明治維新に尽くしたが西南戦争では明治政府に残り、隆盛につかなかった。明治政府で大臣を歴任し、総理大臣に推されながらも、兄が一時、逆賊となったため総理大臣就任を固辞し続けたとされる。

山内氏は「一生、(兄隆盛に対し)心に重荷を背負っているところがある。そういう心のひだが少しでも伝われば」と、同書執筆理由を話している。

定価1300円(税別)。購入希望者は山内大童事務所=ファクス・電話0742(44)4356=へ。