「コロナ乗り越えて」エール 桑名北高 車いすフェンシング・恩田竜二選手が講演会 三重

【生徒の前で講演する恩田選手(後方左)=桑名市下深谷部の桑名北高校で】

【桑名】三重県桑名市下深谷部の桑名北高校でこのほど、人権講演会「障がい者の生活とパラスポーツ」が開かれた。来年夏に開催される東京パラリンピック出場を目指す、車いすフェンシングの恩田竜二選手(44)=鈴鹿市道伯町=が同校体育館で講演。密を避けるため、2回に分けて行われ、全校生徒582人が耳を傾けた。

恩田さんは16年前、当時勤務していた自動車部品製造工場で作業中に荷物の下敷きになり、脊髄を損傷する大けがを負った。下半身が不自由となったが妻の勧めもあり、5年前から車いすフェンシングに取り組むようになった。

車いす生活で一番大変なのがトイレで、「立てないから、腕の力だけで便器へ移動しなければならない」と苦労を話した。また、ショッピングセンターに、車いすのマークが描かれた駐車スペースが設けられている理由も生徒らに教えた。

今年は新型コロナウイルスの影響で、恩田さん自身も試合が中止になったり、思うように練習ができない日々を経験した。来夏に延期となったパラリンピックについて「このままいけば、東京(パラリンピック)に出て、来年は活躍しているはず」と予測。

生徒らに向けて「みんなもコロナで部活の大会や学校行事がなくなり、つらかったと思う。それを乗り越えて、明るく楽しんで毎日を過ごしていってほしい」とエールを送った。