新型ウイルス 27人感染、過去最多 鈴鹿の飲食店でクラスター 三重

三重県などは26日、10―90代の男女27人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。1日当たりの新規感染者数は9月5日の25人を上回り、過去最多となった。鈴鹿市内の飲食店で県内12例目のクラスターが発生。相次ぐクラスターの発生やGoToトラベル事業の見直しを受け、鈴木英敬知事は記者会見で札幌、大阪両市への移動を来月15日まで自粛するよう呼び掛けた。

県によると、新たに判明した感染者は四日市市で4人▽鈴鹿市で6人▽桑名市で3人▽いなべ市で1人▽津市で8人▽伊賀市で1人▽東員町で4人―で、うち5人の感染経路が分かっていない。1人は重症となっている。

新たにクラスターが確認されたのは、酒を提供する鈴鹿市の飲食店で、客や従業員ら4人の感染が判明。25日までに判明した分を含め、この店の客や従業員ら7人の感染が確認されている。このうち4人が利用した別の飲食店でもすでに2人の感染が判明している。

25日にクラスターが確認された東員病院(同町穴太)では、新たに看護師4人と入院患者1人の感染が判明。この5人を含め、同病院では15人の感染が確認されている。

また、三重大で同じ学部に所属する学生6人の感染も判明。学生らが同一の場所で感染していないことから、県はクラスターとは認定していないが、「複数の感染者が同じ飲食店を利用していた」といい、学生が利用した店でクラスターが発生した可能性を調べている。

入所者や職員の感染が判明している桑名市の老人ホームでは、新たに入所者や職員ら3人の感染が判明。この施設に関連する感染者は7人となったが、一部は通所介護サービスを提供する別の施設で勤務していたことから、県はクラスターと認定せず、調査対象を他の施設に広げている。

鈴木知事は26日の記者会見で、感染者が最多を更新したことに「新たなクラスターも含めて複数の塊がある状況。感染の広がりの塊が複数あることに強い危機感を持っている」と強調。「改めて最大限の警戒感を持って感染防止対策をしてほしい」と述べた。

その上で、GoToトラベル事業の適用対象から除外された札幌、大阪両市について「不要不急の移動は避けてもらいたい」と県民に呼び掛け、「特措法に基づく要請ではないが、大変強い注意喚起として捉えてほしい」とした。