津 緑化木選定向け調査 高田高、CO2吸収量など 三重

【測定器を使ってクロロフィル濃度を計測する高田高校の生徒=津市高野尾町の高野尾花街道「朝津味」で】

三重県津市の私立高田高校などは21日、津市高野尾町の高野尾花街道「朝津味」で都市計画応用にむけた緑化木選定のためのCO2濃度調査を行った。同校の生徒約40人が測定器を用いて、朝津味に隣接する里山「レッドヒルヒーサーの森」に生育する樹木のCO2吸収量やクロロフィル濃度を調べた。

今回の調査は昨年12月に県が2050年までに温室効果ガスの排出実質ゼロを目指す「ミッションゼロみえ2050」を宣言するなど、気候変動をめぐる取り組みがクローズアップされる中、CO2の吸収源・貯蔵庫である樹木が持つ能力を比較。街路樹としてふさわしい緑化木を選定し、今後の都市計画に活かしてもらおうとするもの。高田高校のほか環境学習を推進する名古屋産業大学(愛知県尾張旭市)と赤塚植物園が協力して実施した。

森林生態学を専門とする名古屋産業大学現代ビジネス学部講師の長谷川泰宏さんの案内で、レッドヒルヒーサーの森を回り、一年中葉がついている常緑樹であることや、葉の高さ、向きなど条件が合う樹木を探し、「シラカシ」や「シャクナゲ」など八種類の植物の葉枝を採取した。

その後測定器を使って植物ごとに日光を当てた場合とそうでない場合のCO2吸収量やCO2吸収量に関係するクロロフィル濃度を調べた。今後は冬、春、夏にも同様の調査を行い温度・照度・湿度など気象条件が異なる条件下でのデータも収集していく。

高田高校の伊藤文貴教諭は「季節の違いによる変化などデータとしてまとめ、持続可能な脱炭素社会にふさわしい緑化木の選定に活かしていきたい」と話した。