旧喜多藤別館、国の文化財に 鈴鹿関跡も、文化審議会が答申 三重

【旧喜多藤別館(県提供)と鈴鹿関跡の発掘調査現場】

国の文化審議会は20日、三重県名張市本町の旧喜多藤別館などを登録有形文化財(建造物)に、亀山市関町の鈴鹿関跡を史跡に登録するよう、萩生田光一文部科学相に答申した。いずれも国が近く指定する見通し。

県内で建造物として答申されたのは、旧喜多藤の別館や大広間棟など7件で、大正12年から昭和11年にかけての建築。初瀬街道や名張川に面する料理料亭で、結婚式の披露宴にも利用された。

鈴鹿関跡は、奈良時代に岐阜県の不破関、福井県の愛発関と共に「三関」と呼ばれ、当時の律令国家が重視した。8世紀中頃に建てたとみられる施設の築地塀が観音山の麓で平成18年度に発掘された。

登録有形文化財は50年が経過した歴史的な建造物など、史跡は歴史的価値が高い遺跡などが対象。今回の答申により、県内の登録有形文化財(建造物)は286件、史跡は37件となる見通し。