「海藻で健康寿命延ばす」鈴鹿医療科学大の鈴木特任教授が出版 三重

【このほど「海草で健康寿命を延ばす!」を出版した鈴木特任教授=鈴鹿市南玉垣町の鈴鹿医療科学大学白子キャンパスで】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市の鈴鹿医療科学大学副学長の鈴木宏治特任教授(73)はこのほど、県の主要産物の一つ、養殖アオサ(ヒトエグサ)に含まれるラムナン硫酸が持つ、血管の炎症抑制などの特性をまとめた「海藻(ラムナン)で健康寿命を延ばす!」(1400円、税別)を産学社から出版した。

鈴木特任教授は薬学、医学博士として「血管と血流」の研究を続けてきた。約20年前から同大のほか、三重大や中部大の研究員らで組織する「ラムナン研究グループ」の一員として、ラムナン硫酸の特性について共同研究を進め、コレステロールの低下、ウイルス感染の阻止などの作用を確認した。

出版した書籍は四六判、164ページ。これまで発表した論文を織り交ぜながら「海草研究の最前線」「ラムナン硫酸はウイルスの天敵」など、7章に分けて基礎研究や臨床研究の成果をまとめた。

鈴木特任教授は「論文のままではなかなか読んでもらえないので、研究成果をなるべく分かりやすく解説した」と述べ、「県の産物であるヒトエグサの効用を知ってもらい、健康な生活を送ってもらえたらうれしい。食べ物は治療薬ではないが予防にはつながる。産業振興にもつながれば」と話していた。