桑員河川漁協、業者に恐喝未遂 前組合長に懲役2年求刑 津地裁四日市 三重

三重県桑名市内の宅地開発工事を巡り、業者に金と下請け参入を強要したとして、恐喝未遂などの罪に問われている桑員河川漁協の前組合長、川﨑幸治被告(61)の論告求刑公判が19日、津地裁四日市支部(濵口紗織裁判官)であった。検察側は懲役2年を求刑。弁護側は無罪を主張し、結審した。判決は12月24日。

論告で検察側は「員弁川流域の開発工事の許可手続きで、桑名市は施工業者に漁協の承諾を求めた」と指摘。その上で「被害業者は市からの指導に従い、やむを得ず被告人と面会した。協賛金の支払や被告人が指定する下請け業者の参加を任意に受け入れるとは考えられない」と述べた。

さらに「被告人は長年にわたり、市役所などに働きかけを行った上、その優位な立場を悪用して利得を得ていた。本件犯行はその一環。同種事案は他の地域にも見られ、撲滅すべき。被告人に対しても厳重処罰を持って臨む必要がある」と主張した。

一方、最終弁論で弁護側は「俺の言うことを聞かんと工事が止まるぞ」など、起訴内容にある大半の文言について川﨑被告は「言っていない」と主張した。

起訴状などによると、川﨑被告は平成30年11月と昨年4月、東員町の漁協事務所で、開発業者らに「200万円でええわ」「地元の業者を使ってもらわなあかん」などと述べ、工事の承諾をする見返りとして協賛金名目で現金200万円を要求。自身が勤める川﨑建設などを下請け業者に入れるよう強要したとされる。

最終意見陳述で川﨑被告は「2日前に(組合長を)辞職した」と述べた。漁協によると、17日に理事会が開かれ、辞職願が受理されたという。川﨑被告は22年から約10年間、組合長を務めていた。