鳥羽商船とKDDI 県内初、地域DX推進へ連携 5G基地局設置 三重

【協定書を手にする(左から)林校長、松野理事、中村所長=鳥羽市の鳥羽商船高専で】

【鳥羽】鳥羽商船高専(三重県鳥羽市池上町)と通信大手KDDI(東京都千代田区)、同社研究機関のKDDI総合研究所(埼玉県ふじみ野市)は17日、同校敷地内に5G基地局を設置し、情報通信技術(ICT)を活用した地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進や人材育成を手がける包括的連携協定を締結した。県内では初めてで、全国高専としては4例目という。

ICTによる地域課題の解決をテーマに、鳥羽商船高専が抱える水産業や農業などの学術研究、同社グループが持つ先端技術といったそれぞれの強みを共有し、県内でのDX推進に向けた人材を育成するのが狙い。

具体的な取り組みとして、同校敷地内に5G基地局を設置し、高精細・低遅延の映像配信環境を整備することで、提携する他地域の高専等教育機関との実習や授業の共有、離島の小中学校など遠隔での授業配信の実現などを目指す。

このほか海洋観測ブイの運用技術提供など、水産業や農業の共同研究における知見共有や実証実験の場の提供、起業家など人材育成に向けた教育カリキュラムの提供など、地域のDX推進に向けた連携を進める。

協定式には、鳥羽商船高専の林祐司校長とKDDI経営戦略本部副本部長の松野茂樹理事、KDDI総研の中村元所長が出席した。

林校長は「本校を窓口に連携が全国規模になることを切に願う」と話した。松野理事も「地方創成にはテクノロジーの活用と運用する人の育成が重要」とし、中村所長も「新しいビジネスモデルの開拓に発展を」と期待を込めた。