尾鷲 川西さんの書、日展で入選 10回目、九条武子の和歌 三重

【日展に10回目の入選を果たした川西さん(左)=尾鷲市向井で】

【尾鷲】三重県尾鷲市栄町出身の書道家川西美智さん(47)が、改組新第7回日展の第五科書に入選した。日展へは大学卒業後から毎年応募を続けている。入選は3年ぶり通算10回目となり「会友」にもなった。

入選したのは、歌人・九条武子(1887―1928年)が詠んだ二首を書いた縦60センチ、横180センチの作品。歌は「尊いのは、親から続いているこの身一つだけ」、「明日には散ってしまう小さな花でさえも命の限りこのひとときを咲いている」という意味。川西さんは「筆を持って書き続け強く生きていきたい」と、和歌に気持ちを重ね合わせて書いたと振り返る。

尾鷲小2年から書道を始めた。尾鷲中、松阪高校を卒業後、書道教諭を目指して東京学芸大教育学部へ進んだ。同大卒業後は書道用品販売会社に勤務。昨年4月から京都店に勤めながら東京や京都、尾鷲市などで書道教室を開いている。

川西さんは「今は古文書教室に通っている。新しいことを覚えるのは心に栄養ができる」と語り「筆の文化を広く他の人にも伝えていきながら、これからも学びながら書き続けたい」と話す。