伊勢 コロナ感染対策して避難 県1市2町が防災訓練 住民ら850人、3密避け 三重

【コロナ対策として避難所に設営したプライベートテントを体験する(左から)鈴木知事と鈴木健一伊勢市長=伊勢市立桜浜中学校で】

【伊勢】三重県と伊勢市、玉城町、度会町の合同による総合防災訓練が15日、伊勢市植山町の市立桜浜中学校を主会場に開かれ、各関係者や地元住民など約850人が新型コロナウイルスによる感染症対策を前提とした避難に備えた。

南海トラフを震源とする震災被害を想定し、地域防災計画に定める関係機関との連携▽地域の災害特性に応じた訓練▽住民参加―の3つの視点を重視して実施。今年はコロナ禍における避難所等の感染症対策を一つのテーマに、3密を避ける工夫などを取り入れた。

訓練では、津波浸水想定地区である伊勢市の東大淀▽西豊浜▽東豊浜―の地区住民の津波緊急避難場所への避難誘導を皮切りに、消防や警察、海保など救助機関による救助やドローン(無人航空機)などを使った被害状況調査を実施。

その後、3日後に浸水が収束したという想定で、自衛隊車両による各緊急避難場所から指定避難所である桜浜中学校への住民輸送、コロナ対策として段ボールベッドやプライベートテントなどを活用した避難所運営やトラックによる物資輸送の手順などを確認した。

講評として三重大工学研究科の川口淳准教授は「コロナ禍でも自然災害は待ってくれない。それぞれが役割を果たしてつなぎ目をどうするか考えてもらいたい」と話した。訓練には鈴木英敬知事も参加し、「訓練でできないことは本番でもできない。気付きを次に生かすことが大事」と訴えた。