おやつカンパニーの知財戦略紹介 津でパテントセミナー

【セミナーで講演する稲垣取締役=津市新町1丁目のプラザ洞津で】

【津】知的財産に関する市民講座「週末パテントセミナー」(日本弁理士会東海会、伊勢新聞社主催)が13日、津市新町1丁目のプラザ洞津であった。人気スナック菓子「ベビースターラーメン」などの製造・販売を手掛けるおやつカンパニー(津市一志町田尻)の稲垣庄平取締役が中小企業の経営者ら約30人を前に「おやつカンパニーの知財戦略と活用事例」と題して講演した。

稲垣取締役は「ライバル商品が多く、新商品の改廃が激しいのが菓子業界」と強調。「お客さまに選んでもらえる新しい技術による新商品を生み出すには、知的財産の活用は非常に重要な戦略となる」と語った。

同社を含む菓子業界について「商標登録が非常に多く、特許の取得は少ない。商標を必要とする業界」と指摘。商品数が多く、パッケージで視覚に訴える重要性が高いことなどを主な理由とした。

商標の活用例として、ベビースターラーメンを挙げ「コーポレートロゴ、ブランドロゴ、キャラクターの3つを使う」と紹介。キャラクターについては、いろいろなポーズを著作権登録していると明かした。

一方、特許は「自社らしさのある発明を保護するために取得する」と説明。自社製品での将来的な活用を見据えて選抜した上で特許を申請し、取得した特許のほとんどを商品化しているという。

セミナーは知的財産の知識を深めて中小企業の経営に役立ててもらおうと、平成29年から実施。稲垣取締役のほか、日本弁理士会県委員会委員の岡浩喜弁理士が知的財産の基礎知識について講演した。