ガレの作風受け継ぐ職人たち 伊勢でガラス工芸展

【ルーマニアの職人が制作したガラス工芸作品を紹介する奥田さん=伊勢市曽祢のおく宗で】

【伊勢】アールヌーヴォー(新しい芸術)の先駆者でガラス工芸作家エミール・ガレ(仏、1864―1904年)の作風を受け継ぐルーマニアの職人たちの作品を集めた「現代ガレ(TIP)展」が14日、伊勢市曽祢の呉服店「おく宗」で始まった。16日まで。

植物学者でもあったガレの作品は、チョウやトンボといった生物や植物をモチーフにした作風が特徴。また、浮世絵など日本文化の要素も取り入れられている。ガレ亡き後、一番弟子により、その技術がルーマニアの職人たちに伝承され、今も受け継がれている。

会場には、キノコ型のランプをはじめ、昆虫や日本の風景画のような装飾を施した茶器や花器など多彩な約50点が展示され、販売もしている。

展示は、日本とルーマニアの国交百周年記念事業の一環で、2019年から全国各地で開催。伊勢市ではおく宗が、ルーマニア大使館の後援で開いた。

同店の奥田ありささん(49)は「この地域でこれだけの作品がそろうのは珍しいこと。美しい工芸品を多くの人に見てほしい」と話している。