津地裁、男性書記官を戒告 事件放置し虚偽報告、改ざん 三重

破産申請の手続きを放置した上、放置していることが上司にばれないよううその報告をしたなどとして、三重県の津地裁は13日、民事事件の中で破産事件担当の30代男性書記官を戒告の懲戒処分にした。個人情報を理由に、自主退職の有無や本庁職員か支部職員かなど、詳細は「明かせない」としている。

地裁によると、男性書記官は今年2月28日に破産事件の申し立てを受けたが、7月6日まで手続き開始の処理を怠った。通常、破産申請は約1カ月で手続きを終えるという。男性書記官は聞き取りに対し、他の事件を優先し「後回しにした」と述べたという。

さらに、男性書記官は5月、事件を放置している事実が発覚することを隠蔽(いんぺい)するため、主任書記官に対し、書類の不備があり、手続きに入れない旨の虚偽報告をした。その上、裁判所のシステムに事件が5月29日付で処理済みと入力する隠蔽工作もしたという。

だが、同僚の指摘でシステムの改ざんが発覚。男性書記官は虚偽のデータを消去する一方、処理日の日付を同月14日に変え、システムに再び虚偽のデータを入力した。実際には事件を処理していないため、再び改ざんが発覚。度重なる隠蔽工作の結果、事件を放置していた不正が明らかになったという。