豚熱、18日からワクチン 県内10市町で散布 拡大防止 三重

三重県は12日、豚熱(CSF)の感染拡大を防ぐため、イノシシ向けの経口ワクチンを18日から県内10市町で散布すると発表した。約20日間で617カ所に計1万2340個を散布する。新型コロナウイルスの感染が世界的に拡大している影響で経口ワクチンの輸入が遅れたため、余剰分で9月に対応した松阪市を除く9市町では夏以降、ワクチンを散布できていなかった。

県によると、経口ワクチンは春と夏、冬に2回ずつ散布するが、国が一元的に管理するワクチンの輸入がコロナ禍で滞っていた。9月中旬になって県が想定していた分のワクチンが確保できたため、冬季の散布を前倒して実施することを決めた。

ワクチンを散布するのはこれまでに野生イノシシの感染が確認されている10市町の山林や周辺地域。市町ごとに27―149カ所で散布する予定。1カ所当たり20個をエサと一緒に地中に埋め、5日後に回収してイノシシの摂取状況を確認する。

CSF対策プロジェクトチームは「夏以降に散布できていなかったため、できるだけ早くやりたかった」と説明。通常は2回ずつ散布するものの「ワクチンの入るめどが立っておらず、農林水産省から予算配分が示されていないため2回目は未定」としている。