鈴鹿市 伊勢国府跡に礎石建物2棟 奈良期、築地塀も確認 三重

【地盤改良や外周溝などの状況が良好に確認できる発掘調査現場=鈴鹿市広瀬町で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市はこのほど、広瀬町で発掘調査中の伊勢国府跡で、奈良時代の礎石建ち建物2棟と、2カ所で土を突き固めた築地塀を確認したと発表した。建物の使用目的は分からないが、事務棟の可能性が高いという。14日午前10時から午後3時まで、現場を一般公開する。小雨決行。

伊勢国府跡は県庁にあたる役所があった場所。全体は約48ヘクタールあり、そのうち約8ヘクタールは国史跡に指定されている。

今回の調査は40回目。今回は学術調査を目的に、8月31日から11月19日までの予定で実施。調査面積は約570平方メートル。

確認された礎石建ち建物は、石を置いて柱を立てた瓦ぶきの建物。

これまでの調査で、今回を含めた計11棟の礎石建物が確認されている。他の国府では官舎や役所は、地面に穴を掘って立てる掘建柱建物が一般的で、礎石建物が建て並んでいるのは全国的にも珍しいという。

14日の現場公開では現地説明会資料の配付や、解説パネル設置、出土遺物展示のほか、調査担当職員が質問に応答する。建物を支える基壇の地盤改良や外周溝などの状況が良好に観察できる。

文化財課発掘調査グループの藤原秀樹さん(60)は「建物の跡や微妙な土の色の違い、土感など現地でないと分からない部分を見てほしい」と話していた。

問い合わせは市考古博物館=電話059(374)1994=へ。