エビヤドリムシに新種 鳥羽水族館が発表 三重

【ノコノハエビジャコの腹部に寄生するエビノユタンポ(鳥羽水族館提供)】

【鳥羽】鳥羽水族館(三重県鳥羽市鳥羽三丁目)は9日、同館学芸員が熊野灘で採集したエビの仲間に寄生するエビヤドリムシの一種が新種と判明したと発表した。

エビヤドリムシはエビやカニと同じ節足動物の仲間でダンゴムシと同じ等脚目に含まれる小型の甲殻類で、エビやカニのエラや腹部に寄生する。発見された個体は体長約5・65ミリで、エビが抱える湯たんぽに見えることから「エビノユタンポ(学名・プレオノボピルス クマノナデンシス)」と名付けられた。

同館によると、平成29年6月に同館が熊野灘の沖合水深約280メートル地点で実施した底引き網で、採取したエビの仲間のノコノハエビジャコの腹部に寄生しているのを同館学芸員の森滝丈也さん(50)が発見。研究者である水土舎の齋藤暢宏さん(53)に確認を求めたところ新種と判明し、今月6日付の日本甲殻類学会の国際誌「クラストシャンリサーチ49」のweb版に論文が掲載された。

ノコノハエビジャコへの寄生例は過去になく、寄生する向きや左右対称の形態などが近縁種と異なるといい、森滝さんは「調べれば調べるほど熊野灘の多様性が明らかになってきている」と話している。