逆風の音楽業界を支えたい 伊勢のミュージシャン小黒さん CD売上金を寄付へ

【「コロナ禍で逆風が吹く音楽業界を励ましたい」と語り、自作CDの売上げを全国のライブハウスへ寄付するプロミュージシャンの小黒さん(芸名・ogurock)=伊勢市河崎で】

【伊勢】新型コロナウイルスの影響で活動自粛に追い込まれているライブハウスを支援しようと、伊勢市河崎のミュージシャン小黒真平さん(34)が8日発売のCDの売上げを経営の危機にひんする全国のライブハウスに年内にも寄付する。伊勢志摩や東京、大阪のミュージシャン約30人が協力し、全員でサビの部分を合唱したのが特徴。小黒さんは「コロナ禍で逆風が吹く音楽業界を励ましたい多くのミュージシャンの思いを込めた」と話している。

小黒さんは「ogurock(オグロック)」の芸名で活動するプロミュージシャン。県内を中心にイベント会場でギターなどで演奏する。同市の近鉄宇治山田駅の近くで路上ライブを披露する音楽集団「Ustreet(ユーストリート)」のメンバーだ。

2年前からは全国へのライブ巡業を始めた小黒さん。40都府県を周り、全国一周を目前に控えた今春、新型コロナの感染拡大で音楽業界は活動自粛に追い込まれた。大勢の人が集まるライブハウスは「三密」の危険性が高まると危惧されたからだ。小黒さんはこれまで巡ったライブハウスの中で四軒が閉店したと聞き、寄付を決めたという。

曲の収録は亡父が残した自宅スタジオで行った。三密を避けるため、約30人のミュージシャンを2、3人ごとに呼び、収録には普段の倍以上の時間を要したという。完成したCDには、それぞれ6分半ほどの長さの曲を3曲収録した。

中でも思い入れが深い曲は「Beautiful Life」。小黒さんが大学生の時に作曲し、歌い続ける曲だ。「当時は一人で歌っていたが、今では多くの仲間が楽器片手に集まり、好きなように曲を彩ることで音楽の醍醐味(だいごみ)が生まれる。この曲は僕から送る人生の応援歌。今、窮地に立たされている人へ届けたい」と話す。

CDは小黒さんのホームページ「ogurock.com」を通じ、1100円で販売する。送料には別途400円が必要。伊勢市や松阪市の一部オーディオ店にも置くほか、手売りも行う。今月下旬ごろには通販大手「アマゾン」での販売開始を予定している。同時期には音楽ダウンロードサイト「iTunes」からも配信する。問い合わせは小黒さん=電話090(1722)3145=へ。