熊野 アマゴの人工授精が最盛期 養殖会社「赤倉水産」 150万粒を採取予定 三重

【メスのアマゴから取り出した卵にオスの精子をかける中平社長(右)ら=熊野市育生町赤倉で】

【熊野】三重県熊野市育生町赤倉のアマゴ養殖会社「赤倉水産」で、アマゴの人工授精が最盛期を迎えた。同社の中平孝之社長(73)らが、清流・尾川川の水で2年間育てた体長約40センチのメスのアマゴからオレンジ色の卵を取り出して容器に入れ、オスの精子をかけて受精卵にする作業に追われている。

中平社長によると、今年は水槽で泳ぐアマゴの数が多いためエサを食べる量が減る分、昨年より魚体が小さいという。

1匹から取り出す卵の数は昨年と比べて若干少ない約1300粒。卵の質は良いという。今月10日までに約1100匹から150万粒を採取する予定。

受精後約40日でふ化し、4センチほどに成長すると放流用として和歌山や奈良の漁協に出荷する。1―1年半かけて育てた成魚は、両県のホテルや旅館に出荷する。

中平社長は「新型コロナウイルスで先が見通せないので、早く終息してほしい」と話していた。