松阪 低価格エネの重要性語る 経済評論家 門倉氏が講演 三重

【講演する門倉氏=松阪市中央町フレックスホテルで】

三重県内の経済団体などでつくる「21世紀のエネルギーを考える会・みえ」(小林長久会長)は4日、松阪市中央町のフレックスホテルで、地区別講演会・松阪を開き、BRICs経済研究所代表の経済評論家・門倉貴史氏が「世界経済を揺るがすエネルギー資源獲得競争」と題して講演した。

市内の商工会会員ら約75人が参加。門倉氏は、新型コロナウイルスの感染拡大が世界と日本の経済やエネルギー価格に大きな影響を及ぼしていると指摘。

渡航制限や交易量の低下、国内消費の落ち込みが起き「リーマン・ショック時でも新興国の成長で世界全体の不況には陥らなかったが、今回は新興国ほど公衆衛生や医療体制に不安を抱えており、全世界的にマイナス成長に陥っている状態。これは1929年の世界大恐慌以来の出来事」とした。

さらに、コロナのエネルギーへの影響について「産業が停滞しているため、原油価格は現在は一時的に下落したが、中長期的にみると消費量が戻り上昇する見込み」と説明。各国のエネルギーコスト減への取り組みとして米、中国、ドイツを例に、シェールガスを利用した低価格化や再生可能エネルギーによるコスト減の重要性などを語った。

門倉氏は神奈川県出身。慶応大学経済学部卒。銀行系シンクタンク、生保系シンクタンクを経て平成17年にBRICs経済研究所を設立。同研究所での活動とあわせ、テレビ番組など各種メディアで活躍中。

同会は低炭素社会を実現するため、毎年県内3箇所でエネルギーや環境問題をテーマにした講演会などを開いている。