三重県議会・予決常任委 横断歩道2520本塗り直し 県警、昨年度見込み超す

【令和元年度歳入歳出決算の県警関係分について説明を受ける教育警察分科会=県議会議事堂で】

三重県議会の予算決算常任委員会は29日、戦略企画雇用経済、防災県土整備企業、教育警察の各分科会を開いた。県警本部は令和元年度中に2520本の横断歩道を塗り直したと報告した。入札の結果が想定より安価だったため、年度中の見込みより389本多く塗り直した。「今後も一本でも多く塗り直す」としている。


〈教育警察=濱井初男委員長(8人)〉 ― 歳出、不要額1億1300万円
 県警本部は令和元年度歳入歳出決算の県警関係分について、歳出で約1億1300万円の不要額が生じたと報告。設備投資費や施設の維持管理費などが当初予算の想定より少なかったため。

山本里香委員(共産党、2期、四日市市選出)は不要額が生じたことに「横断歩道の塗り替えを求める要望が県民から多くある中で、不用額を回せないのかと以前に尋ねたことがある。昨年度はどうしたのか」と質問した。

岡素彦本部長は「不要額は原則、執行部が勝手に使ってはならないと理解している」とした上で「塗り替えるべき横断歩道があるならば予算の範囲内で施工してはどうかと県議会から指摘をもらった。財政当局と相談し、差金で追加整備した」と説明した。


〈防災県土整備企業=藤根正典委員長(8人)〉 ― 大震災関連行事実施を
 県が新型コロナウイルス感染症の影響で東日本大震災の関連行事を中止したことを受け、防災意識を高める啓発を震災から10年の節目を迎える来年中に実施するよう求める声が委員から上がった。

杉本熊野委員(新政みえ、4期、津市)は「10年に向けた取り組みはあるのか。啓発には良い機会になると思う。福島県から県内に移った人がいることを忘れずに取り組んでほしい」と求めた。

日沖正人防災対策部長は「新型コロナの影響で昨年は追悼式を開催できなかった。来年は開催できれば追悼式を実施し、節目となる機会にシンポジウムなどでの啓発を検討している」と述べた。


〈戦略企画雇用経済=木津直樹委員長(7人)〉 ― 滞納金6800万円回収
 雇用経済部は「中小企業高度化資金貸付金」で発生している滞納のうち、令和元年度中に13者から約6800万円を回収したことを明らかにした。

同部は元年度中に連帯保証人への請求や担保物件の処分などを進め、目標の3600万円を上回る債権を回収した。一方、1億7200万円を回収していた前年度よりは、約1億円少なかった。

中小企業サービス産業振興課は「一件で多額の債権を回収できたケースがあった前年度に比べると少ないが、目標は達成した」と説明。元年度末の滞納残高は25億4800万円に上る。

また、元年度は貸付先の自己破産などがなく、不納欠損での処理はなかった。中小企業高度化資金貸付金の不納欠損がないのは3年ぶり。平成30年度は3億3800万円を不納欠損として処理していた。