尾鷲自動車学校が閉校へ 来年8月、少子化で教習生減少 三重

【尾鷲自動車学校の東稔子社長(左)と東秀樹校長=尾鷲市光ケ丘の同自動車学校で】

【尾鷲】三重県尾鷲市光ケ丘の尾鷲自動車学校は、新規の教習生の受け入れを11月末で停止し、来年8月末で閉校する。高齢者講習は来年3月末までの予定。同市唯一の自動車学校として「オワドラ」の愛称で地域に親しまれてきたが、少子化に伴う教習生の減少で経営環境の回復が見通せないことから、閉校を決めた。

同自動車学校は、昭和39年に開校。教習生は最盛期の40年代には年間千人を超えていたが、近年は約200人まで減少。事業継続を検討してきたが、回復の兆しが見えないため、昨秋ごろから閉校を考えてきた。

東秀樹校長(67)は「職員一同一生懸命やってきた。苦渋の決断。こういう結果になってしまい申し訳ない」と語った。

教習生の安全を守るため、市外でも自宅付近まで送迎する細やかなサービスを提供。地元の園児や児童らを対象にした交通安全教室の開催などにも積極的に取り組んだ。初心運転車の事故率が低いことなどが評価され、優良教習所表彰を7回受賞している。

社長の東稔子さん(73)は「東紀州を元気にしたい」と、約10年前から吉本興業所属の芸人として活動している。「親しみやすい自動車学校にしよう」と若手芸人らと自動車学校でクリスマス会を開いたり、師匠と慕う夫婦漫才コンビの宮川大助・花子さんを同市や紀北町などに招き、防災シンポジウムなどを開いたりしてきた。

東さんは「突然の閉校でご迷惑をおかけします。皆さんに大事にしてもらい、頑張ってこられた。感謝しています」と話した。