新型ウイルス 地方現状把握 西村担当相が県内視察 三重

【海女小屋相差かまどを訪れた西村担当相(右)=鳥羽市相差町で】

西村康稔経済再生担当相は24、25両日、新型コロナウイルス感染症の影響を受ける地方の現状を把握するため、三重県内を訪れた。伊勢神宮内宮周辺のおはらい町で観光客の回復状況を確認し、鳥羽市で地元関係者からコロナ禍や人手不足に対応した新たな旅館業の仕組みづくりを聞いた。西村担当相は視察先の取り組みを踏まえ、感染者らへの差別に関する相談体制を充実させる考えを示した。

地方の感染症対策や経済状況を確認するため、2日間の日程で滞在した。西村担当相の来県はもともと7月下旬に計画されていたが、感染の「第2波」が拡大していたため延期になった。改めて日程を組み直した。視察には鈴木英敬知事も同行した。

初日はおはらい町のゑびや大食堂(伊勢市)やクラフトビール製造の伊勢角屋麦酒下野工場(同市)、万協製薬第4工場(玉城町)を視察。海女小屋相差かまど(鳥羽市)では相差海女文化運営協議会などから泊食分離に向けた仕組みづくりについて説明を受けた。

2日目は、感染者らへの差別や誹謗(ひぼう)中傷に関する相談を土日祝日も含めて受け付けている県人権センター(津市)を訪問。ホテルグリーンパーク津(同市)で、経済団体や医療団体の関係者と感染症への対応などをテーマに意見交換した。

西村担当相は意見交換会後のぶら下がり会見で「観光客がようやく戻ってきた。(国の施策を)有効に活用してもらっている」との認識を示した。年末年始の帰省や旅行を分散させるため、来年1月11日までの休暇延長を「今週にも経済界に要請する」と語った。

また、感染者らに対する差別や偏見への対策を検討する国のワーキンググループについて、視察内容を踏まえ「次回の会合を11月上旬にも開催予定で、中間とりまとめを行おうと考えている。県のように土日祝日を含めて相談体制を充実させたい」と述べた。