土井見世邸を三重県モデル事業に採択 尾鷲でワーケーション

【仕事場として活用してもらうコワーキングスペース=尾鷲市朝日町の土井見世邸で】

【尾鷲】三重県尾鷲市にある空き家の利活用などに取り組むNPO法人「おわせ暮らしサポートセンター」(同市朝日町)が管理する和風モダン邸宅「土井見世邸」(同)を拠点とした「ワーケーション」事業が、県のモデル事業に採択された。同法人の木島恵子理事長(54)は「尾鷲でリモートワークをしてもらう人を増やし、移住や定住に結びつけていきたい」と語る。

ワーケーションは、ワーク(働く)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語。県はワーケーションの推進に取り組んでおり、モデル事業業務委託企画提案コンペに応募のあった13団体の中から5団体を選んだ。

同法人は、土井見世邸を拠点に、尾鷲市での暮らしを体験してもらうプランを提案している。滞在中は邸宅のコワーキングスペースとシェアオフィス「シェアスペース土井見世」を会議や研修など仕事場として利用してもらい、宿泊施設は同法人が運営するゲストハウス「港町暮らしの宿 わたまし」(同市中井町)、飲食店は九鬼町の食堂「網干場(あばば)」などを活用してもらう。移動手段として電動自転車などを貸し出すことも検討している。

このほか、企業などを対象にした展示会や即売会を開くプランや、入浴施設などを運営する「夢古道おわせ」(同市向井)と連携し、風呂掃除を手伝った人は一番風呂に入浴できるプログラムなども提案していく。

11月からフリーランスで働く人などをモニターとして受け入れる予定。宿泊は3泊4日以上で、宿泊と邸宅の利用料込みで一人一泊5000円からを想定している。

豊田宙也副理事長(34)は「尾鷲に何度も通ってもらえるような体験や仕組みを提案していきたい」と話す。