学校いじめ11%増3447件 昨年度の県内公立 2年連続で増加 三重

三重県教委は22日、文部科学省が公表した令和元年度の問題行動・不登校調査で県内の公立学校分を発表した。昨年度認知されたいじめの件数は、前年度比342件(11・0%)増の3447件で、2年連続で増加。現行のいじめの定義で調査している平成26年度以降で最も多くなった。

全ての校種で増加。最多が小学校の2365件(前年度比83件増)で、中学校835件(同212件増)、高校230件(同43件増)、特別支援学校17件(同4件増)と続いた。学年別では小学4年の515件が最も多かった。

内容は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が最多で、認知件数全体の57・3%占めた。「パソコンや携帯電話などで誹謗(ひぼう)中傷や嫌なことをされる」は4・6%で全体では6番目に多い態様だが、高校では2番目に多かった。

県教委によると、生命身体に大きな危険が生じる恐れがある「重大事態」は、前年度より5件少ない4件だった。

暴力行為の発生件数は、小中高合わせて前年度比183件(14・9%)減の1045件で2年ぶりに減少。校種別では、中学校以外は前年度と比べて減少した。小学校が563件(前年度比229件減)と最多。中学校386件(同52件増)、高校96件(同6件減)だった。形態別では、生徒間の暴力が674件で全体の64・5%を占めた。教師に対する暴力が239件と続いた。

また、小中学校で病気や経済的な理由を除き年間30日以上欠席した不登校の児童生徒は前年度比36人(1・6%)増の2307人で、現在の不登校の定義で調査を開始した平成3年度以降で最も多くなった。

小学校695人(前年度比23人増)、中学校1612人(同13人増)で、ともに前年度を上回った。このうち、90日以上欠席している児童生徒は計1317人で、不登校児童生徒全体の57・1%を占めた。

不登校の主な要因と考えられるのは、小中学校いずれも「本人に係る状況の無気力、不安」が最多。指導の結果、登校できるようになった児童生徒は小学校で122人、中学校で292人でいずれも2割以下にとどまった。

県教委生徒指導課は「全国と比べていじめの認知件数が少ない。認知方法に課題がある可能性がある」と説明。「教員向けのチェックリストや『いじめ』という言葉を用いないで児童生徒の困り事を尋ねるアンケートを活用し、早期発見につなげる」としている。