三重学生リーグ 三重大、完全燃焼の秋 コロナ苦境も戦力立て直す

【三重学生野球2020年秋季リーグ戦最終戦で最終回に登板し三者凡退で締めた三重大山口。左は捕手長谷川=20日、松阪球場で】

新型コロナウイルスの感染下、三重県内5つの大学・高専が参加して9月19日から行われてきた三重学生野球リーグの2020年秋季リーグ戦は今月20日、皇學館大(伊勢市)の4季連続6度目の優勝で幕を閉じた。すべての加盟校がコロナ禍で活動の制約を受ける中、最も大きな影響を受けたのが三重大(津市)だった。

8月以降、学内から感染者が出たことで一時は秋季リーグ戦辞退の危機にひんした。かろうじて参加は認められたが、野球部の活動休止時期はリーグ戦の開幕直前までずれ込んだ。練習再開直後の4連休を全体練習に充てるなどして急ピッチで戦力を立て直した。

昨年秋、リーグ3連覇した皇學館大との3回戦を延長戦の末落とした悔しさが苦境の中で野球を続ける原動力となった。昨年秋主力で活躍した4年生らも就職活動など終わらせてほぼ全員が練習に合流。「たくさんの4年生が残ってくれて心強かった」と話す加藤遼晟主将も、公務員試験に合格して練習に加わった。

最終順位は5勝3敗の3位で終えたが、10月の第4週でそれまで開幕5連勝中だった皇學館大に土をつけるなどして気を吐いた。ベストナインには二塁手で受賞の加藤主将ら3人が選ばれた。

12打点を記録しリーグ打点王に輝いた4年生主砲の山口瑞貴は投手としても活躍。近大高専を七回コールドで退けた20日のリーグ最終戦では最終回の七回に登板し三者凡退で締めた。

最終打者には「今までで一番いいストレート」を投じて空振り三振を奪った。将来工学系の研究職を目指す4年生は「小中高と野球をしてきて悔いが残り、野球を続けてきたが、今日はやりきった感じがする。これで野球を引退できる」とすがすがしい表情で話した。