伊勢 竹内浩三のドキュメンタリー 日大の廣瀬さんが制作 三重

【竹内浩三を題材にドキュメンタリー制作に取り組む廣瀬さん=伊勢市で】

【伊勢】太平洋戦争で若くして戦死した三重県伊勢市出身の詩人、竹内浩三(1921―1945年)を題材にしたドキュメンタリー映像を、日本大学芸術学部映画学科4年の廣瀬勇誠さん(24)=埼玉県所沢市=が制作している。映画監督を志し同大で学んだ竹内の後輩にあたる廣瀬さんが、卒業制作として取り組む作品で、来年には伊勢市での上映も予定されている。

廣瀬さんは1月、作家稲泉連さんの著書「ぼくもいくさに征くのだけれど―竹内浩三の詩と死」と出会い、竹内を知った。同世代だった竹内の詩が印象的で、コロナ禍の自身の「もやもやした気持ち」と重なり、制作を決めたという。

5月ごろから構想し、今月に撮影を開始。19日からは伊勢に滞在し、竹内の母校跡などゆかりの地を訪ねたり遺族に会うなど、6日間の日程で取材、撮影を進めている。

廣瀬さんは「竹内は戦時下でも気持ちを正直に書き連ねた。その詩の魅力を伝えたい。竹内と、コロナ禍の閉そく感や未来が見えない今を重ね、前を向いて生きていくことを表現したい」と話した。

ドキュメンタリーは10分の作品に仕上げ、来年2月の完成を目指す。市内では、来春に予定されている竹内の生誕百周年記念事業の実行委が、上映を企画している。